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Design Details for Health :making the most of interior design’s
Healing potential by Cynthia A. Leibrock
「ヘルスケア環境のデザイン」住宅とはどうあるべきか!

(株)アート設計事務所 所長 菊 池 大 輔
 この本の訳本が彰国社から出版されたことを機に、私たち(株)アート設計事務所が住宅・各種施設の設計、あるいは、特に住宅の建設で行ってきたことを対比し、検証してみたいと思いました。この本の中にヘルスケア住宅における『7つの基本条件』が書かれています。

 この『7つの基本条件』の中の(1)については、私たちが、今まで施主に対しても一番強調してきたことで、加齢を重ね体が悪くなるまで気がつかないことがあります。それは、体が元気なときには何も感じなかった。しかし、そのような体になったとき、ますます街に出てみたくなる。そのとき、住まいがいかに街に出るためのアクセスが良くない家造りであるか思い知らされるのである。
 私たちは、10数年前から框のない家造りに徹してきました。具体的には、玄関はフラットで、外部まで出て行けるようにすることをできる限り行ってきました。
 この本に書かれている通路勾配を1/20としたいところですが(下記参照)、日本の事情ではかなり難しいことです。框の高さが30cmであったとしますと、水平距離が6Mも必要になります。玄関内部でこの斜路をとることは、どこもできませんので外部に持って行きたいところですが、それでもその長さは道路を越えてしまう長さです。そこで、新築の段階はまだ緩やかな階段とし、体の状況に応じて取り外して、斜路、段差解消機などが設置しやすいように木製で造って参りました。家造りは、時間の流れを無視できません。一時の機能、デザインでは住宅になり得ません。住まいに住み続け20年も過ぎた方には、この意味は痛いほどわかりやすいのではないでしょうか?特に40歳をすぎて造られた方は....
(1)誰でもが使える通路と出入り口、街路や公共交通機関の乗り場までの通路を使いやすいものにする。バスなどの乗り場には屋根を設け住居までの安全な通路を確保する。通路の勾配は1対20以内に抑え、6mmを超える突起を造らない、どうしてもやむを得ない場合を除いてスロープは造らない。
                                          ■■■次回へ続く■■■

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